Seasons of Flowers #4 YUUSUKE ISHII
HAYには、まるでアートピースのようなフラワーベースが揃います。
インテリアとしても楽しんで頂けるのはもちろん、草花を活けることで
私たちの日常を彩り、暮らしに豊かさを与えてくれます。
では、HAYのフラワーベースをどう彩る?
春夏秋冬、季節をテーマにさまざまな花屋に依頼し、装花のポイントやコツを伺います。
第四回目は、フラワースタイリストだけでなく、
プロップスタイリストとしても活躍する、YUUSUKE ISHIIさん。
今回は石井さんのご実家の花農園で彼のルーツを背景に撮影しました。
今回は「春」のお花。
HAYのフラワーベースで届ける、四季折々の表情。
お楽しみください。
2023 SPRING

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淡い色合いでポップな模様のフラワーベースには、春らしい色合いで、淡い小花たちを生けました。
フラワーベース口が細いので、全体的に細長くなりがちなので、横に茎の動きがある小花で幅を持たせて、頭にボリュームを出してます。
お花の色はブルー、イエロー、ピンク、黄緑と淡い色でまとめた中にエッジのある濃いピンクのガーベラを入れて、ふんわりしすぎないようにしてます。
茎の柔らかくしなるようなお花や動きのあるお花は束になるように、お花の頭は長さをバラバラにしてシンプルに生けるのも良さそうです。
花材
スイートピー、ガーベラ、ラナンキュラス、アリウム、ワスレナグサ、クラスペディア、チューリップ、イキシア、グリーンベル、バルビネラ、グラスホルデューム
JUICE WIDE
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ストライプの鮮やかなブルーが印象的な口の大きなフラワーベースなので、ブルーとの相性のいいオレンジ色のお花をベースに生けました。
口が大きくてもアジサイを入れることでお花が固定されてベースができるので、花の間に茎を差し込んでいく感じで自由に生けられます。
グリーンとオレンジでエネルギッシュなイメージにし、強めなルックスのお花を選びました。
口が大きいので、1種類のお花をシンプルにバサっといれるのが、1番チャレンジしやすいと思うので、チューリップやボリュームのある草花、ローズマリー、ミモザ、などもおすすめ。
ボリュームがある物で大きい口を隠すというのがポイントです。
花材
アジサイ、ポピー、チューリップ、アンスリウム、ラナンキュラス、エピデンドラム、ガーベラ、イキシア、エキナセア

INDIAN STEEL PITCHER

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ステンレスのピッチャーはフラワーベースとして利用もでき、そこに黄緑の大きなアンスリウムをベースに、ピンク系のお花でまとめました。
黄緑とピンクのお花は相性が良く、色で合わせると簡単に形になります。
薄いピンクだけだと、可愛すぎるので、蛍光ピンクのお花をを入れて、ステンレス系と蛍光色で少しファッショナブルになるように見せています。
無機質な空間やキッチン周り、ダイニングテーブルなどに合いそうなフラワーベースで、ラフにバサっとチューリップや草花を生けるのも良いと思います。
花材
アンスリウム、ガーベラ、チューリップ、イキシア、ラナンキュラス、エピデンドラム
W&S CHAMBER VASE
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フラワーベースとしてはもちろん、オブジェにもなるフラワーベースなので、シンプルな色合いのお花を生けてモダンで、少しアートっぽくしました。
白のガーベラと茶色のコスモスでミニマムな印象を持たせるだけだとまとまりすぎるので、かわいいピンクの小花を入れました。
このフラワーベースは口が細いので、細い茎のものを数本入れるか、頭の大きい花を一輪尺で使う形がおすすめです。
お花を生けなくてもオブジェとして可愛いのはずるいですね。
花材
ガーベラ
チョコレートコスモス
キルタンサス


YUUSUKE ISHII
1996年埼玉県川口市出身。
花農家生まれ。
大学在学中からフラワーアーティストに師事。2019年に独立。
主に雑誌、広告撮影のプロップスタイリング、フラワースタイリング、セットデザインをメインで行い、ディスプレイや展示会装飾も行う。
@yuuu_rinchiii_
Photographer: Yu Inohara