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エフォートレスなアウトドア家具選び HAYのある暮らし #9

HAYのベストセラーアイテムに「PALISSADE」があります。フランスのロナン&エルワン・ブルレックがデザインしたアウトドア家具のシリーズで、ストライプ状のシートや天板が目を引くもの。この構造により屋外に置いても雨水が溜まることがはありません。機能とフォルムが、すっきりと一体になっているのです。
「PALISSADE」をはじめとして、HAYはアウトドアで気軽に使える家具を豊富にラインアップしています。いずれもブルレック兄弟はじめ世界的なデザイナーによるもので、十分なクオリティをそなえた製品ばかりです。海外のアウトドア家具は、大型で移動に向かない印象がありますが、HAYの製品は簡単に動かせて、時には室内で使うこともできます。エフォートレスなデザインはライフスタイルを限定しないのです。

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「PALISSADE」は、世界各国のホテルやカフェのテラス席などにも使われています。椅子やテーブルはそれぞれサイズや仕様の異なる複数のモデルがあり、カラーリングも選べるので、空間に合わせてコーディネートしやすいのです。ただし、高い剛性をもつスチールパイプのフレームと、スチールのフラットバーを組み合わせていることは、ほとんどのアイテムに共通しています。だからいくつものモデルをコーディネートしても調和が保たれます。
「PALISSADE」をデザインしたロナン&エルワン・ブルレックは、こうしてひとつの原型をベースに、家族のようなバリエーションを生み出すスキルにすぐれています。

さらに「PALISSADE」には、全体がアールを描くグラフィカルな曲線タイプのベンチがあります。こちらは連結して置くと、丸いテーブルを取り囲むことが可能です。もちろんストレート型のベンチと一緒に使うこともできます。ゲストを招くことが多い家では、幅広い人数に対応できるこうしたアイテムがとても重宝します。
一方、ひとりでゆったり寛ぐのに最適なのが「PALISSADE」のシェーズロング。水辺で使うのが理想的ですが、あまりスペースのないバルコニーや、日当たりのいい窓辺に置いても、リゾート感を漂わせる逸品です。いっそう座り心地を向上させてくれるシートクッションも別売りで用意されています。

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写真:太田拓実

日本でも多くの飲食店や宿泊施設で「PALISSADE」が使われています。建築家の長坂常が手がけたブルーボトルコーヒー京都カフェでは、屋外用の椅子として「PALISSADE」のダイニングアームチェアを使用。日本家屋をリノベーションして古びた趣と現代性を兼ねそなえた建物に、プレーンで無駄のない「PALISSADE」のシルエットがよく似合います。
椅子の構造はシンプルでミニマルでありながら、座るために快適な曲線をそなえ、ほどよく優美な雰囲気もあるのが、ブルレック兄弟による椅子の魅力。世界中の多くのブランドと仕事をしている彼らですが、HAYではそんなふたりとコラボレーションしたプロダクトを数多く取り揃えています。

「ELEMENTAIRE」という椅子も、ロナン&エルワン・ブルレックがHAYのためにデザインしたもの。プラスティックでできた一体構造の椅子はチープな感じになりがちですが、彼らならではの造形感覚をすみずみにまで発揮したこの椅子にはピュアな美しさがあります。特にブルーグレーやライトイエローの色合いはニュアンスが豊かで、繊細なフォルムとよく合っています。
「ELEMENTAIRE」は主な素材にポリプロピレンを使用し、十分な耐久性があるので、屋外で使用することもできます。HAYの椅子には、このように室内でも屋外でも使用でき、どちらのシーンでも魅力的に見えるものが多いのです。同じくブルレック兄弟がデザインした「PALISSADE」の屋外用テーブルから、ヴィンテージの木のテーブルまで、一緒に合わせる家具によっても椅子の表情が変化して見えます。

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ロナン&エルワン・ブルレックによるアウトドア家具の最新作が「BALCONY」です。「PALISSADE」に比べて直線的なシルエットに対し、座面や背もたれにあけた丸い穴がユニークなコントラストを生んでいます。水はけをよくするための穴のあるアウトドア家具は昔からたくさんデザインされてきましたが、「BALCONY」の場合はそのリズミカルなバランス感覚が絶妙。デザイナーの天性のセンスを感じさせます。
色のバリエーションは、アイアンレッド、デザートグリーン、ダークフォレストなど5種類。色を揃えてもいいのですが、それぞれに相性のいいカラーなので複数の色合いをミックスして使いこなす楽しさもあります。椅子はいずれもスタッキングが可能で、フラットな座面は座り心地がよく、何かと使い勝手のいいデザインです。

「13EIGHTY」は、オランダのショルテン&バーイングスがデザインした屋外用の椅子です。一見、ベーシックなシェルチェアのようで、シートには小さい穴が無数にあけてあります。この穴は、水はけに配慮したものであると同時に、見たことのない不思議なテクスチャーを椅子に与えているのです。独特のテクスチャーは見た目のポイントであるだけでなく、手に触れ、そこに座ることで、いっそうクリアな印象を残します。控えめでありながら意外と大胆な1脚です。
そして、この椅子もまた、室内にあっても違和感がありません。もともとプラスティックのシェルチェアは、現代の住空間においてはスタンダードなもの。色、素材、フォルムのバリエーションはさまざまですが、「13EIGHTY」のようなアイデアを凝らしたものはなかなかありません。そこにあるだけで楽しく、シーンを選ぶことなく、空間を彩ってくれます。

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屋外用の椅子に合わせるテーブルとしてHAYの定番なのが、ダニエル・エノクソンがデザインした「TERRAZZO TABLE」です。TERRAZZO(テラゾー)とは人工大理石のことで、古くからヨーロッパの建築に用いられてきたマテリアル。ポップにもクラシックにも見える独特の素材感が広く愛されており、最近あらためて人気を博しています。天板は円形と正方形の2種類があり、2脚の椅子を合わせて使うのにちょうどいい大きさになっています。また1本脚のテーブルは、ベンチなどに合わせても使いやすいのが特長です。

室内で日常的に使う家具に比べると、アウトドア家具はそこまでの頻度で必要ではありません。だから屋外に限らず気軽に使えて、簡単に移動でき、目にする楽しさがあるものを選ぶのがおすすめ。そんな椅子やテーブルが身近にあると、日々過ごす環境が違って見えそうです。思わず外に出たくなる季節、家にいてもオープンな気分を味わうために、HAYのアウトドア家具は最適な選択肢に違いありません。

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土田貴宏 ライター/デザインジャーナリスト。
2001年からフリーランスで活動。プロダクトやインテリアはじめさまざまな領域のデザインをテーマとし、
国内外での取材やリサーチを通して雑誌やウェブサイトで原稿を執筆。東京藝術大学などで非常勤講師を務める。
近著「デザインの現在 コンテンポラリーデザイン・インタビューズ」(PRINT & BUILD)。