Seasons of Flowers #5 DILIGENCE PARLOUR
HAYには、まるでアートピースのようなフラワーベースが揃います。
インテリアとしても楽しんで頂けるのはもちろん、草花を活けることで
私たちの日常を彩り、暮らしに豊かさを与えてくれます。
では、HAYのフラワーベースをどう彩る?
春夏秋冬、季節をテーマにさまざまな花屋に依頼し、装花のポイントやコツを伺います。
第五回目は、花と文章と写真を主軸に、
フローリストして活躍する越智康貴が表参道ヒルズに
店を構えるフラワーショップ「DILIGENCE PARLOUR」
今回は「夏」のお花。
HAYのフラワーベースで届ける、四季折々の表情。
お楽しみください。
2023 SUMMER

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テーマは『ムーラン・ルージュ』
ゴッホが描くヒマワリのように、花器に対してやや無造作に生けました。通常は、花びらが欠けているものや、葉っぱが傷ついてしまっている場合は、その花材を避けるのですが、摘んできたような印象にするためにできるだけそのままにしています。ハンドペイントのぬくもりには牧歌的な雰囲気が調和をつくりだします。
花材
ヒマワリ
MOROCCAN VASE
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テーマは『森の涼風』
ガラス花器の色彩に合わせたセレクトで、図形のような幾何学的な生け方にしました。
直線的な茎のものをたくさん生けるときは、パスタを茹でるときにひねって螺旋状に鍋に入れるようなイメージで規則的に束ねると、ガラスの中まできれいに見えます。花器との調和に重点を置くとおもしろい表情になります。
花材
アガパンサス

JUG

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テーマは『プレジデント』
大きな手のひらほどのサイズが魅力的なアンスリウムを、2本だけ生けました。同じ種類の目立つ花を複数本生ける場合は、それぞれの花の高さをバラつかせると、咲いている風景が見えてきます。
食器を花器代わりに使うとテーブルコーディネートの際に合わせやすいです。
花材
アンスリウム
ARCS VASE
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テーマは『NAMAHAGE MASARU』
ダリアは、茎を見せずにドサッと飾ってつらなりをつくることで、この品種の特徴である"復色のコンビネーション"や"花びらのうねり"をより強調させる生け方にしました。
やや高価な花ですが、迫力があるので特別な日にオススメです。たっぷりと水が入る花器なので、枝物や水の下がりやすい花でも相性が良いです。
花材
ダリア


DILIGENCE PARLOUR
ディリジェンスパーラーは表参道ヒルズに店舗を構えるフラワーショップ。植物の可能性を追求することをテーマに、花を通して日常にユニークな時間を提供します。
@diligenceparlour
Photographer: Yu Inohara