【OUTLET】追加商品登場!

【OUTLET】追加商品登場!

特集ぬくもり感じる、テーブル&チェアが新発売

PASTIS COLLECTION BY JULIEN RENAULT

PASTISは、信頼性や強度、高品質なものづくりをベースに作られた木製チェア、アームチェア、テーブルのコレクション。頑丈な作りとエレガントな美しさを併せ持つこのシリーズは、暮らしを楽しみ、食事をし、社交を楽しみ、周囲に温もりと活力をもたらすなど、さまざまなシーンで個性を放ちます。ラッカー塗装した木材と色を各種取り揃えており、丈夫で使い心地も良いことから、ご自宅のダイニングやキッチンからカフェや公共空間まで、幅広い屋内空間でご利用いただけます。

ブリュッセルのアトリエでジュリアンにPASTISの誕生秘話をお聞きしました。

どんなインスピレーションを受けてPASTIS COLLECTIONが生まれたのでしょうか?

ジュリアン・ルノー:私は、美しい木工細工が施され、テーブルには白いクロスが掛けられたブラッスリーやカフェを想像するのが好きです。幾分ロマンチックなイメージで、そんな雰囲気や空間を意識してこのコレクションをデザインしました。家具は古ぼけているのに、デザインはなぜか現代的に見えて、私たちの時代や場所に合っている、というような場所です。

私は、デンマークのデザインや、シェーカー家具、スイスのモダンデザイン、トーネットの歴史など、たくさんのものから長年にわたってインスピレーションを受けてきました。特に感銘を受けているのは、近代建築、特にニュージーランドのクライストチャーチの建築です。インテリアを見て、素材や家具、建築の見事な組み合わせを分析するのが好きなのです。

質素で素朴な素材を使っていて、どこも自然で生命力に溢れているようなこのモダニズムの時代のイメージは、HAYの精神とぴったりで想像力をかきたてると思います。

PASTISの狙いは何でしたか?

ジュリアン・ルノー:このチェアは、長く使い続けられ、大切に使って年数を経るにつれて深みがでていくもの。美しさや作りに「賞味期限」がない、常に新鮮さを保つタイムレスな製品であるよう願っています。

課題となったのは、単なる椅子ではなく、美しさや精神の面で確固としたものを持つ椅子をいかに提案するのか、さらには、その椅子が活かされ、美しく年を重ねられるような雰囲気をいかに提案できるかということでした。

デザイナーなら誰しも、10年、20年、30年たっても自分の製品が使われていることを夢見ると思います。長く大切に使うことを前提にPASTISを買っていただけたらと思います。力強くもロマンチックなカーブを描くこのコレクションが、どんな空間にも深みや活気を与えてくれるよう願っています。ご家庭やサマーハウス、カフェやブラッスリー、あるいは公共の場など、どこであれ、本物志向で温かみのある雰囲気づくりに役立てたらいいですね。

PASTISのデザインにあたり、どんな雰囲気をとらえたかったのかについて教えてください。

ジュリアン・ルノー:テーブルのデザインについては、イギリスのテレビドラマ「After Life」で、主人公がお茶をしているシーンの部屋の背景に、4本の脚がカーブしている英国らしいクラシックなサイドテーブルがちらっと見えたことがありました。

その脚を見た途端、PASTISチェアのアームレストのデザインが思い浮かびました。忘れないように素早くスケッチして、翌日ロルフに送りました。ロルフはデザインを気に入って、私たちがこのチェアで生み出そうとしている精神を反映していると感じてくれました。

最初のロックダウンの最中にデザインしたPASTISは、こういった日々の中で失ったものに寄せる詩なのです。あの時は行きたくても行けなかった、カフェやブラッスリーやテラスといった場所に対する。

私の心に潜む寂しさから来るのかどうか分かりませんが、PASTISは、誰かと過ごす時間や共に過ごす空間を讃える証です。企画書を送ったとき、このチェアには、友人や家族と食卓を囲んで食べたり飲んだりする時の雰囲気を想起させる確固たる美学があることが分かっていました。PASTIS(パスティスとはフランスのリキュールの一種)で目指したのは、夏に食前酒を手にペタンク(フランスの球技)をしてくつろぐ、そんな雰囲気です。