Seasons of Flowers #7 duft
HAYには、まるでアートピースのようなフラワーベースが揃います。
インテリアとしても楽しんで頂けるのはもちろん、草花を活けることで
私たちの日常を彩り、暮らしに豊かさを与えてくれます。
では、HAYのフラワーベースをどう彩る?
春夏秋冬、季節をテーマにさまざまな花屋に依頼し、装花のポイントやコツを伺います。
第7回目は、fernweh_duftとして新たにオープンしたばかりで
枠に囚われない、自由な提案に溢れるフラワーショップ「duft」
今回は「冬」のお花。
HAYのフラワーベースで届ける、四季折々の表情。
お楽しみください。
2023 WINTER

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春のお花の印象のチューリップですが、11月くらいから、少しずついろんな品種が順番に出回りはじめます。
ここでは変わった咲き方をするチューリップを、陶器のマットな質感が美しい柔らかなホワイトの花瓶に合わせて生けてみました。
このチューリップの品種は茎が垂れ下がりやすいので、下を向いたお花に合わせて、同じように垂れ下がる姿が面白いグリーンのアマランサスを合わせています。
花材
チューリップ
アマランサス
BOTTOMS UP VASE
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冬といえば、「ぬくぬくしたこたつとみかん」といった日本ならではの昔ながらのイメージがとても好きなので、みかんの枝を使用してみました。
枝ものは、もともとの形が野生味あふれる動きがあるものが多いので、あまり調整せず使用しています。適当に飾っても雰囲気が出やすいです。綺麗なアンバーのガラスの色と、たわわに実ったみかんで、一種類でも華やかな仕上がりにしています。
花材
みかん

JESSICA HANS SHADOW VASE

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クリスマスというと、ツリーやリースで使用するようなグリーンや冬の実物を連想する方が多いかと思います。ここではあえてグリーンではなく、真っ赤なお花を選んでみました。
花瓶の高さと同じくらいにカットすることで、隙間なく花の密度を出すことができ、より赤の印象が強くなります。
均等も美しいですが、少しだけアンバランスにして。
特徴的な模様のホワイトとブラックのモノクロームの花瓶に、ダリアとポインセチアの赤がとても美しく映えます。
花材
ダリア
ポインセチア
MOROCCAN VASE
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花瓶の美しいビビットなピンクとブルーの組み合わせにあわせて、ダイヤモンドリリーとヒヤシンスをメインで使用してみました。はっきりとした色の花瓶は、何をあわせたらよいかわからない、というお話をよく伺います。
今回のように花瓶と同じ色でまとめたり、あえて反対色など、意外と馴染みやすくて飾っていただきやすいかもしれません。色を目立たせたり、色遊びを楽しみたいときは、グリーンを使用せずに色だけで飾るのもおすすめです。
花材
ダイヤモンドリリー
ヒヤシンス
カーネーション


duft
duftは“香り”という意味。花や植物の香りを感じて深呼吸するような、慌ただしいと見失いがちな自分だけの時間を感じてもらうことをコンセプトに活動。
2016年より松陰神社前にて「duft」をオープン。2023年11月より、羽根木公園すぐ近くの場所に移転。
@duft__jp
Photographer: Yu Inohara