公式HAYオンラインストア

Q1.最初にこの企画の話を聞いた時、どう思われましたか？

HAYのクリエイティブに対して以前から興味を持っていたので、とてもうれしく感じました。

Q2.田部井さんから見たHAYのイメージはどのようなものでしたか？

色とデザインの美しさを強く感じます。
そして、プロダクトの存在感がとても軽やかで、楽しさを纏っているところも好きです。

Q3.お仕事上、常に、精密（pricise）なアウトプットをされることが多いと思いますが、今回、不精密（Unpricise）というコンセプトならではの難しさや葛藤はございましたか？

HAYの持つ様々な魅力をそれぞれ解釈した上で、それを極端に大袈裟にしてみたり、小さな部分のみを抜き出してみたり、少し「ずれている」感じを出すための、HAYとの距離感の設定を探るのが難しかったです。

Q4.Unpricise というコンセプトのもと、テーマを『未完成』にされた理由を教えてください。

HAYと「ずれている」世界観を大事にするために一つの答えがはっきり見えるものではなく、様々な断片的なイメージが存在し、見る人によって見え方や、感じ方が変わるようにしたいと思いました。

Q5.『未完成』というテーマを通して伝えたいことはありますか？

一見ばらばらだったり、定まっていないようなものでも、集めたり、重ねたり、見る場所を変えたりすることで、ある時ふと、美しいイメージが目の前に現れたりします。
それは、自分のいる空間を様々なもので彩っていった結果、とても好きな世界観に変わっていく、インテリアの考え方にも通じると思います。

Q6.今回の展示で、『未完成』をあえて表現した部分を教えてください。

・ただランダムにぶら下げられた、さまざまな色や模様、形の紙の断片たち
・風に吹かれて、ふらふらしているグラフィック
・回転し続ける、紙でできたランプシェード

Q7.今回、グラフィックやリボンが揺れていたり、あえて対象を動かしているのが印象的でした。
動きを取り入れたことの意図はどのようなものですか？

上記のように、固定しないことで「未完成」を表現したかったことと、動きを与えることで、店内で装飾がなじまず、違和感になるようにしたかったことが大きな理由ですが、それが単純に、面白いと考えたことももちろんあります。

Q8.天井のオーナメント、販売してたら購入したい！という声がありました。
田部井さんのお気に入りの形やパターンがあれば教えてください。

PALISSADEを模した、弧を描いたグリーンの縞々、NEW ORDERのフレームを模した、赤のグリッド、ARCS SHADEのシルエットを模した、横長の矩形など。

Q9. 最後に、今回はわざとHAYらしさからズラしていますが、もしHAYらしいものを作るとしたら、HAYとどんなものを手掛けてみたいですか？

紙のアイテム（ファイル・バインダー・ボックス・封筒など）にとても興味があります。