TABURETE 8 BAR STOOL / MARC MORRO STUDIO VISIT マーク・モロのスタジオ訪問
マーク・モロがHAYのためにデザインしたTABURETE 8 BAR STOOLは、このスペイン人家具デザイナーとの、新しく魅力的なコラボレーションの始まりを象徴しています。1983年にマヨルカ島で生まれ、現在バルセロナを拠点とするマーク・モロのスタジオを訪問し、このTABURETE 8 BAR STOOLのコラボレーションについて話を伺いました。
モロの作品は、ものづくりの限界や洗練を追求するものではありません。彼が重視するのは誠実さと抜本的な簡素さであるといいます。「私が興味があるのは、椅子は椅子、テーブルはテーブル、というアーキタイプ(原型)を探求することです」とモロは語ります。この一見して直接的なアプローチは、彼がHAYのためにデザインした最初の作品の名前にも表れています。スペイン語で「スツール」を意味する「Taburete」と名付けられたこの新製品は、完成までに8つのプロトタイプが作られたことから「8」という名前が付けられました。
モロはデザインにおいても独自の工夫を凝らし、素材の持つロジックを常に意識しています。「このデザイン単体における特徴、またそれらの製品群の特徴を追求するなかで、積層合板を曲げるというアイデアに至り、そこから座面が生まれました」と彼は語ります。
完成したバースツールは、モロの簡潔で本質的なデザインアプローチを体現しています。積層合板を曲げた座面とスチールパイプのフレームを、素材感と大胆な色使いによって明確に表現しています。ミニマリストの原則について尋ねると、「非常に少ない要素から何かを作り出す、というアイデアが好きです。それは効率性と快適性のバランスを追求することなんです」とモロは語ります。
大胆な色を臆することなく取り入れるモロは、HAYのデザインにおいて理想的なパートナーです。「このコレクションにおける色の使い方は、デザインのさまざまな要素をさらに際立たせる重要な要素となっています」と彼は語ります。「だからこそ、円筒形と四角形のパイプが自然で滑らかに交差するように見えるのです」。このスツールは、シグナルレッド、エッグシェル、ソフトジェイド、ブラックの4色で展開されます。
HAYの家具および照明のクリエイティブディレクターであるロルフ・ヘイにとって、このコラボレーションは長年待ち望んでいたものでした。「マークの作品はすべてが魅力的で、このスツールも一度見たら忘れられないデザインです。まさに私たちのコラボレーションの素晴らしい出発点となりました」とロルフは語り、このパートナーシップが今後さらに多くのリリースにつながる可能性があることも付け加えました。「彼の作品がHAYにもっとたくさん登場することを期待しています」とロルフは述べています。