Seasons of Flowers #2 grelo
HAYには、まるでアートピースのようなフラワーベースが揃います。
インテリアとしても楽しんで頂けるのはもちろん、草花を生けることで私たちの日常を彩り、暮らしに豊かさを与えてくれます。
では、HAYのフラワーベースをどう彩る?
春夏秋冬、季節をテーマにさまざまな花屋に依頼し、装花のポイントやコツを伺います。
第二回目はHAY KOBE POP UP STORE開催時期に店内の装花を手がけていただいた、兵庫・神戸にある個性派の花屋「grelo(グレロ)」
今回は「秋」のお花。
HAYのフラワーベースで届ける、四季折々の表情。
お楽しみください。
2022 AUTUMN

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独特なブラウンのペイントに合わせて、シックな花材を使いました。
梅雨のイメージのアジサイですが、アンティークグリーンをセレクトし、紅葉した枝や実、アクセントのオクラを入れることで秋らしさを演出しました。
はじめに茎の太い枝を入れ、アジサイを低く活けて土台を作ります。
その後、ブラックベリーやオクラをアジサイの隙間から飛び出すように挿してあげます。
フラワーベースがどっしりした佇まいなので、全体的に低めに活けてあげるとバランスがとれます。
花材
- 姫リョウブ(枝)
- アンティークアジサイ(グリーン)
- オクラ(レッド)
- ブラックベリー(実)
COLOUR VASE
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クリアで軽やかさのあるフラワーベースなので、花数を少なく、余白を持たせて活けました。
まず秋らしいレッドのエキナセアを数本入れ、『ここにこれがあったらいいな』と思う部分に実ものと葉ものを配置しました。
花屋さんで家用のお花を選ぶとき、ついついお花に目がいってしまいますが、実ものや葉ものを1本だけでも足すことで、
ぐっとバランスが良くなったり、季節感が増したりします。
また、クリアのフラワーベースのときは水を少なめにするとより良いビジュアルになります。
花材
- エキナセア(レッド)
- ファスティギアータ(葉)
- コニカル(実)

JESSICA HANS SHADOW VASE

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秋のお花のコスモスを贅沢にバサッと活けました。
さらに、より秋らしさを出すために脇役としてブラウン系の葉物を飛ばすように挿しました。
それぞれの花材が自然な方向を向くように最後に全体を整えてあげます。
口が広がっていく形なので、草花系のお花を量を多めにバサッと活けるのがおすすめです。
また、フラワーベースのデザインのインパクトが強いので、主張しすぎないお花を選んだり色数を少なくしたりすると、フラワーベースとお花の調和がとれると思います。
花材
- コスモス(オレンジ)
- パニカム(ブラウン)
- レッドフォックス(ブラウン)
MOROCCAN VASE
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ポップな印象のフラワーベースなので、明るい実ものとお花で活けました。
これだけでもかわいいのですが、アクセントで濃いブラウンのマジェスティを入れ、より秋らしく仕上げました。
コントラストの強い花材で活けるときは、色の濃いものを最後にバランス良く配置するのがポイントです。
ガラスで透け感のあるフラワーベースなので、茎に付いている余分な葉をきれいに処理してあげることも忘れずに。
そうすることで、茎のラインがきれいに見えます。
花材
- トーガ(実)
- 秋明菊(ホワイト)
- マジェスティ(ブラウン)


grelo
毎朝の市場での仕入れに力を入れ、花の美しさは勿論、少しでも長く花を楽しめるよう、日々取り組んでおります。
また ”日本の四季の素晴らしさ” ”色彩” ”フォルム””香り”など沢山の魅力を人々に伝えていきたいと思っております。
一つひとつ大切に気持ちを込めて製作しております。
住所:兵庫県神戸市中央区下山手通4-7-10
TEL:078-333-3888
営業時間:11時~19時 定休日:毎週日曜日
Photographer: Yu Inohara