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コラボレーションの裏話 SUICOKE編 "HAY SUICOKE DEPA" Interview with SUIOCKE
日本を代表するシューズブランドSUICOKEとのコラボレーションによるサンダル「DEPA 2.0」の新シリーズを発表いたします。2020年5月に発売された第一弾に続き、メッテ・ヘイ監修のもとカラーブロックを刷新した4種類のニューバージョンです。
今回のコラボレーションにあたり、SUICOKEへお話を聞きました。
SUICOKEというブランドの成り立ちと、ブランドについて教えてください。またSUICOKEの名前の由来を教えてください。
スタート当時は、サンダルだけではなく手書きのマトリョーシカやアクセサリーも作っていました。本当に自分たちが欲しいもの、所有したいものだけを作っていくという挑戦的創造開発コンセプト「inviting atmosphere wear comfortable sandal products」を根幹としてブランドを運営しています。言語に関わらず皆さんが同じ発音できるよう、「スイコック」という音の響きで決めました。


今回のコラボレーションの魅力はどういったものでしょうか?
ブランドを代表するモデル「DEPA」をベースにHAYらしいとても鮮やかなカラーリングが特徴です。SUICOKEにはない色使いなのでとても楽しみにしていたコラボレーションの1つです。
Metteからオファーを受けた時の感想を聞かせてください、また、今回のコラボレーションを終えて、今HAYについてどんなイメージをお持ちですか?
配色使いがとても美しいブランドです。HAYから頂いた水筒は我々のお気に入りです。公園で見知らぬ方に声をかけられるくらい目を引く独特のカラーです。以前から好きなブランドでしたので、コペンハーゲンのHAYショップでMetteからオファーをうけた時は即答でYESとお伝えしました。
今回これまでのファッションとは異なり、インテリアブランドとの共作となりました。共作を進めるにあたり、他のブランドとの共作と異なった点や発見などありましたか?
実現には至りませんでしたが、HAYとのファーストコラボレーション発表の場はミラノサローネ2020でした。残念ながらコロナウィルスにより発表は中止となりましたが、我々では成しえない場所での発表はモチベーションになりました。どのブランドも最初のデザイン提出方法に個性が出ます。HAYとは理想の配色に近づけるための商品化に時間を割いた記憶があります。


HAYも常に様々なデザイナーと共作を行っていますが、SUICOKEも同じく多くのデザイナーとのプロダクトを毎年発表されています。ものの作り手として、コラボレーションの魅力とはどういったことなのでしょう?
またSUICOKE独自のコレクションとの違いを、どう区別されているのですか?
プロダクトを作ることがメインコレクションの根幹です。商品として成功するにはトレンド/マーケティングなど複合的要素が存在しますが、モノづくり(=メインコレクション)は形としてお披露目しますので誤魔化すことができません。素材の質感、履き心地が良い例です。我々のモノづくりが土台(ファウンデーション)、その先に存在するのがコラボレーションです。膨大なコラボレーションのアイデアを編集することは困難な作業ですが、ブランドのアイデンティティを垣間見れることが最大の魅力です。
様々なデザイナーやブランドとコラボレートされています。特に記憶に残っているコラボレーションは何でしたか?
また理由を教えてください。
すべてが鮮明に記憶に残っています。共通していることは、いかに最短でアイデアを実現化させられるのか?・・です。飛行中の機内はまだ良いほうです。エジプトの砂漠・フィンランドのオーロラの下でビジュアルを撮影しながら、ブランドと電話したこともありましたよ。笑。
SUICOKEはデザイナー名を押し出すことをしていないように見えます。そこには何か意図があるのですか?
デザイナーという個性をフィルターを通さず、純粋にプロダクトから感じていただける空気(atmosphere)を見て頂きたいからです。経歴は重要ではなく、ブランドのコンセプトを理解してデザインすることに意味があります。昨今の人種に対する問題はとても残念なことですが、SUICOKEは、何者にも左右されることなくブランドを運営しています。その考えは10年、100年後でも変わらないようにしたいですね。

カルト的な人気を誇る日本発ブランド「SUICOKE」
2006年のスタート当時は、小さなアクセサリーや手描きのマトリョーシカなど、現在からは想像できない商品を制作していました。フットウエアに移行後、当初は日本国内のみの取り扱いでしたが、数々のコラボレーションと進化し続けるスタイルにより、今では世界的に高い評価を得ています。
フレッシュでジオメトリックなデザインのサンダルは、ジャンルにとらわれない自由な創造性を感じさせてくれます。